
アルバム「BEST FICTION」/安室奈美恵![]() | BEST FICTION(DVD付) (2008/07/30) 安室奈美恵 商品詳細を見る |
最新アルバム「PLAY」の大ヒット、そしてシングル「60s 70s 80s」での9年ぶりのオリコン1位獲得など、まさに“再ブレイク”で世間を沸かせている安室奈美恵のベストアルバムだ。
本当に、最近の安室奈美恵の曲のクオリティーは全く落ちる気配が無く、常に最高の曲をリスナーへと届けているような感じがする。それは、やはり良いプロデューサーと出会ったからに違いない。このベストを聴くと、そのことを実感する。
このベストは2002年のシングル「Wishing On The Same Star」から「60s 70s 80s」のまでシングル曲と新曲2曲で構成されている。wikiで調べてみると「Wishing On The Same Star」からの数曲は、いわば“低迷期”のようだ。「Wishing On The Same Star」こそオリコン2位であるものの、あとは8位→7位→8位→11位→6位という低迷振りだ。まぁ、同じ週のアーティストにもよるだろうし、オリコンチャートが曲のクオリティーに直結するとは全く思わない(この矛盾が崩れたときこそ、音楽ファンは喜びを感じたりするんじゃないかな)けど、たしかに「Wishing On The Same Star」あたりの曲はちょっと受け入れがたいかも。そんな低迷期の曲がこのアルバムの2曲目〜7曲目に収録されている。4曲目「Put 'Em Up」なんかはなかなか恰好良いとは思うけど、この頃の曲たちに現在の安室の輝きははっきり言って無い。「PLAY」のアルバム曲の方がよっぽど素晴らしいと思えるようなシングルがリリースされていたわけだ。
しかし、8曲目からだ。このベストの肝は、8曲目からの怒涛のキラートラックの波だ。8曲目「GIRL TALK」。プロデューサーにT.KURAを迎えて作られたこの曲から、安室の“黄金期”が始まる。T.KURAの敏腕が光るクールで哀愁を感じさせるトラックを、悠々と歌いこなしている。“低迷期”の頃の曲に感じられた肩肘張った感じはどこにも無い。この曲は、オリコン2位を記録。セールス的にも復活したわけだ。
wikiの安室のページの「共同作業者」の欄にはT.KURA & MICHICO、Nao'ymtと書かれている。 T.KURA & MICHICOはアメリカ在住の夫妻で、本場仕込みのトラック・メイキングで魅せてくれる。MICHICOの書く詞の世界観もリアルで恰好良い。「GIRL TALK」など、T.KURAがプロデュースした曲全てで作詞を担当している。作詞だけでなく、作曲にも携わっていて、かなりの才女だ。そして、Nao'ymt。クリスマスソングの「White Light」、ドラマ主題歌として大ヒットした「Baby Don't Cry」などスロー〜ミドルテンポな名曲をプロデュース。作詞・作曲・プロデュース全てこなす。アルバム「PLAY」のリードトラック「HIDE & SEEK」も彼によるプロデュースで、そこでは、クールで攻撃的なトラックメイキングを見せている。
“安室黄金期”はこの3人によって支えられていると言っても過言ではない。ただ、安室自身の成長もかなりある。さきほども書いたが、現在は、与えられた曲を自在に“唄いこなしている”という感じがする。これは“低迷期”からの積み重ねの賜物だろう。“黄金期”のためのあのシングルたちだったわけだ。
というわけで、名プロデューサーに出会ってからの安室奈美恵の輝きようがよりいっそう実感できるベスト、是非聴いてみてほしい。新曲2曲も絶品だ。プレミアム ヴィダルサスーンのCMに使われているNao'ymtプロデュースの「Do Me More」、NHKドラマ「乙女のパンチ」主題歌の「Sexy Girl」、どちらもクールで艶やかなキラートラック、聞き逃すわけにはいかないでしょう!!!!
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