といっても、ここでいう“今週”は8月19日〜25日のことです
「NewRelease情報!」で東京事変を扱ったので、今週は「椎名林檎ウィーク」にします。
ということで今週は、ダブルミリオンを記録し、一世を風靡した超メガヒットアルバム「勝訴ストリップ」を撰びました




![]() | 勝訴ストリップ (2000/03/31) 椎名林檎 商品詳細を見る |
その独特な歌唱法や、圧倒的な作詞・作曲センスを武器に、デビューアルバム「無罪モラトリアム」からいきなりミリオンを飛ばし、続くシングル「本能」でも看護婦姿でガラスを割るというPVの話題性も手伝って、出荷ベースでミリオンを達成。そして、「ギブス」「罪と罰」。アルバムからの先行シングルとして2枚同時発売され、共に総売り上げ50万枚を越す大ヒットとなりました。
このような、本人でさえも戸惑う大きなムーブメントの中で、このアルバムはリリースさたワケです。
なんか、書いていたら興奮してきた(
)ので、「勝訴ストリップ」全曲レビューしちゃいます
1曲目「虚言症」。林檎が高校生の頃に書いた曲。自分と同じくらいの女の子が線路の上に寝て自殺したというニュースに衝撃を受けて書いたそうで、「線路上に寝転んでみたりしないで大丈夫/いま君の為に歌うことだって出来る」と歌っています。作られたときのタイトルは、「大丈夫」だったそうですが、今の自分にそんなことは言えないという理由で、「虚言症」というタイトルにしたそうです。乾いたサウンドと温度のこもった林檎の声で、アルバム冒頭から、圧倒されます。。。
2曲目、「浴室」。林檎が1番気に入っている曲です。体の奥へズシリズシリとくるビートに引き込まれ、既に「虚言症」で疲れきっている体ですが、どんどんと林檎ワールドの奥底へ突き進んでいってしまうのです。そして、サビで開けます。物凄い美しい展開です。渋いビターチョコの先に甘すぎない上品なクリームが待っていた、みたいな・・・?
とにかく、この展開に惚れる人が続出したわけです。これが、「浴室」人気の理由です。歌詞は、結構複雑です。愛している人と一緒に死にたいんだけど死ねない云々みたいな話で、「言ったでしょ?『俺を殺して』」と言いながらナイフを相手に向けつつも、心の中では「どうか見捨てたりしないで」と思っているんだそうです・・・。
休む暇なんてありません。次々と、密度の濃い音の嵐
3曲目「弁解ドビュッシー」。このタイトルは、「なんで、ドビュッシーが好きな理由を答えなきゃいけないの?面倒だな・・・」みたいな感じだそうです(笑)「どうせ私の人生 語呂合わせ何だもん」「チョーキングだけに支配されて変化する莫迦な女で宜し」など、自虐的な歌詞が多いです。(実際、林檎はチョーキングするギター男にコロっといっちゃうそうです(笑))その中で、「どうして価値に理由を付けてポーズを執らされているのかな」というフレーズを発見したんですけど、これって事変の「キラーチューン」に通ずるものがあるような気がしました。本当に良いものに理由もなにも無いんだッ!!みたいな
体力の無い人は、そろそろキツいかもしれません
それくらい圧倒的なサウンドです。ココできました、4曲目。「ギブス」。かなり純粋なラヴ・ソングです
「明日のことは判らない/だからぎゅっとしていてね ダーリン」ですよ?しかも、あの声で。ヤバいです。ズルいです。そして、サウンド。デビュー時からアレンジを担当し、ずっと彼女を支える林檎の“師匠”亀田誠治。いまや、日本を代表するプロデューサーです。この、亀田誠治が「俺の葬式でコレをかけてくれ」と言ったんです。物凄いですよね。それくらい、自分の中でフィットしたんでしょう。曲と、アレンジ。もう、ギターとかイっちゃってます。(クレジットには、闘病ギターと記載されています(笑))生音意外のプログラミングも絶妙です。これから先、ずっと愛される名曲でしょう。。。そして、5曲目の「闇に降る雨」。“演歌ロック”です。物凄い悲しげな色をまとった弦が、この曲の世界観を彩っています。そして、“演歌”なメロディーラインや、歌詞。「貴方に降り注ぐものがたとえ雨だろうが運命だろうが/許すことなど出来る訳ない/此の手で必ず守る」。だけど、唸り上げるベースが、「ロック」を物語っています。で、個人的に、「林檎・名フレーズベスト10」には絶対入る歌詞があるんです。「東西線はあたしを乗せても新宿に降ろしてくれなくて」。自らを“新宿系”として売り出した林檎ならではの名言だと思います

6曲目、「アイディンティティ」。超攻撃的ロックチューンです。物凄い林檎の金切り声に驚き、「何処に行けば良いのですか/君を信じて良いんですか/愛してくれるんですか/あたしは誰なのですか」と矢継ぎ早に繰り出される質問に戸惑い、ハードなサウンドに圧倒されているうちに、この喧騒は去っていってしまいます。そして・・・
7曲目「罪と罰」。このアルバムは、曲目がシンメトリーなんです
で、その中心に位置するこの曲。「ギブス」と同時発売され、大ヒットしました。もう、この曲を50万枚以上売った時点で、林檎の完全勝利は決まったも同然だったのかもしれません。決して聴きやすい音楽とは言えません。ただ、悲壮で、真剣で、純粋で、狂っていて、格好良い。これらの要素に快感を覚えた人が50万人以上いた訳です。物凄い時代でした
不穏なオルガンの音から始まり、いきなり引き込まれます。そして、大きく息を吸ってから放たれる椎名林檎の叫ぶような歌声。「頬を刺す朝の山手通り/煙草の空き箱を捨てる/今日もまた足の踏み場は無い/小部屋が孤独を甘やかす」。強烈な世界観です。そして、林檎の歌声に負けず劣らず泣き叫んでいるのが、ギター。BLANKEY JET CITYの浅井健一が演奏しています。「この曲のギターは浅井さんじゃなきゃダメ」と、林檎は最初から決めていたそう。で、ギター以外の楽器を録音したテープを浅井さんに直接送ったそうです。これでもし、浅井さんが断っていたらこの名曲は音源化されなかったわけです。。。というわけで、林檎に酔いしれましょう。YouTube試聴リンクです。《
試聴リンク→「罪と罰」》そして、8曲目。「ストイシズム」。林檎いわく、「息抜きの曲」だそうです。ここで一休みしないと後で大変です
遊び心満載の曲で、「罪と罰」の歌詞を逆さから読んで歌ったり、伴奏の音階を「ドレミファ」で歌ってミックスしたり、「ブレーキ」・「アクセル」を繰り返して言った後に「パーキング」で締める、というウケ狙いな部分もあったり、昔のバンドメンバーの喋り声を使ってみたりと、色々面白いです。そして、何とも可愛いメロディ。さぁ、一休みしたら次に進みますッ
9曲目、「月に負け犬」。タイトルから、林檎節炸裂な感じです。。。名曲ってこういう曲のこと言うんだッ
って思いました。一瞬も飽きさせない、流れるような極上美メロに、エネルギーに満ちた歌詞、そしてシンプルで明快なバンドサウンド、で、なんといっても体温がみなぎっている声。林檎自身も、「“月に負け犬”とかってすごくいい曲ですね(笑)」と雑誌のインタビューに答えています。この曲の一人称は、「僕」なんです。このアルバムでこの曲だけですね。「私のことだと思いたくないから《僕》ってしてる」そうです。というわけで、“名曲”聴いてみてください。《
試聴リンク→「月に負け犬」》続いて10曲目。「サカナ」。個人的にかなりのツボ曲です。ヤバい。一言で言うなら“ジャズ+ロック”。超ジャジーなベース&トランペット。そして、妖しげな雰囲気を醸し出すメロディーライン。全て完璧
でも、轟音ギターを忘れる訳も無く。。。亀田師匠のアレンジの妙技が冴え渡っています。林檎は、歌詞の内容を「『歌舞伎町の女王』(椎名林檎2ndシングル。この曲でMステ初出演。)の本音」と言っています。「あなたたち雄が私たち雌に対して、常に感じていること、バレバレなんだからね。まさか、気づいてないとでも思ってたぁ?」みたいな感じですかね(笑)18の頃に書いた曲らしいんですけど(とは思えないほど成熟したメロディーです...)、「もう21になっちゃうと、『わっ、可愛くない女の子!』見たいに思われる事が恐ろしい」と雑誌で語っています。18だからこそかけた曲なわけです。次、「病床パブリック」。コレもかなりのツボ曲です(笑)
Aメロは、かなりエフェクトかかっていて、林檎の声が男みたくなっています
そして、サビに入ったときのあの爽快感ったらありません
エフェクトが取れて露になった林檎が生まれながらに持つ雌としての声。美しい
で、その美しい声が放つ哀愁放ちまくりの極上美メロ・・・(;〜;)そして、疾走感溢れるアレンジ
このダブルパンチにやられ、小学生時代に放送委員だった自分は、給食の時間にかけちゃいました(笑)
そして、いよいよ12曲目、林檎最大のヒット曲「本能」。。。曲頭のシンセから一気に引き込まれます。で、キタッ
“男気ドラム”
(クレジットより)“ダダッ、ダダッ”。このドラムで、もうアウトです。。。そして、さらに追い討ちをかけるように、ヴォコーダーで加工された林檎の声。もう、どうしましょう
(笑)そして、「約束は要らないわ」と叫びます。「果たされないことなど 大嫌いなの」悲痛な叫びです。と思ったらしっとりヴォイスで「どうして 歴史の上に 言葉が生まれたのか」と囁きます。もう、林檎の百色の声にただただヤられるだけです。あっ、あと唸るベースも
亀田師匠の“悩殺ベース”です。まぁ、詳しい曲調とか説明するまでもないですよね。。。“世間の常識”的一曲です。そして、この超モンスターアルバムのラストを締めくくる超名曲。。。「依存症」。「本能」の喧騒を中和するかのようなサウンドと声。凛としていて、鮮やかです。「あたしが此のまゝ海に沈んでも何一つ汚されることはありませぬ/其れすら知りながらあなたの相槌だけ望んでいるあたしは病気なのでしょう」そう叫びます。物凄い温度です。物凄い悲痛です。だけど、物凄い美しいです。そして、名フレーズ。「あなたのその目が頷く瞬間に初めて生命の音を聴くのです」。こんな素敵過ぎる言葉が、極上のメロディに乗せられて唄われちゃ、もうたまんないです。
というわけで、夏休みの宿題もせずに全曲書いちゃいました

ま、それくらいこのアルバムを愛しているわけですッ

椎名林檎の情熱・体温を感じさせる曲・歌詞・声、名プレーヤー達の最高の演奏、亀田師匠の絶妙なアレンジ、全てが最高級です。っていうか、最高です

是非、聴いてみてください






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全ての悪を浄化するような曲です

ちょっと意外だったんですけど、言われてみれば確かにスネオヘアーっぽいメロディでした

ただ、「CHARA中毒になる」という副作用の可能性が十分にありえます(笑)ちなみに、仮タイトルは「悪い夢」だったそうですが、レコード会社の人に「悪がつくとちょっと・・・」と言われて変えたそうです
そして、田中ワールドに負けず劣らずのCHARAワールド。ただ、その2つの世界観は、ぶつかるのではなく、共存してます。2人のポテンシャルの高さ故ですね〜。歌詞は、「永遠不変の愛」がテーマだそうです。
)
作詞・作曲CHARAです。この曲は、何と言っても静かなAメロからサビへの開放感です。たまりません
CHARAのかすれそうだけど確かな歌声に、強く心打たれること間違い無しです。「自分を見失わないで夢はあきらめないほうがいい。と思っていた時の歌」だそうです。。。




)にも魅かれ、即購入しました。それが10ヶ月前の話です。それ以来ずっとアルバムを買わなきゃと思っていたんですが、子供の事情
でなかなか買えずにいたのでした
完璧です。リリーが初めて書いた曲らしいんですが、本当にありえないくらい完成されているメロディーライン。歌謡曲テイストで、流れるように耳へ入ってきます。そして、アレンジ。超超超格好良い
ゆったりしたスカ調なんですけど、歪んだベースと歌謡テイストのメロディーとの相性がマジ最高
)に入っていた辛酸なめ子(人選絶妙(笑))の訳です。最後にPVについて。笑えます。リリーがヤクザみたいなのに金払って、彼氏に仕返しする、みたいな内容なんですけど、一見の価値ありです。ということで、YouTube試聴リンク。《
をバーン!!だそうです
の散歩のBGMにはもってこいですよ
「エマニュエル夫人」のサントラだそうです。歌詞も、珍しく男性のことを想っている内容です。「フリでもいいからまた恋人に戻れたらって祈ってる/一週間だけでもいいの/ねぇこんなに思ってるんだよ/だから教えて/あたしたちもう戻れないの?」、「落ち込んでるときしてくれるあの顔も/世界中であなたにしかできないんだよ」。とても一途です。また付き合い始めの頃のようになれたらと密かに願いつつも、別れてしまう二人。彼氏は、この曲を聴いて泣いたそうです。第三者ですら泣けてくるのに、当事者が聞いたら、ハンパないでしょうね・・・。PV(「
リリーの可愛い弟、アルフィー君です

