「ユグドラシル」/BUMP OF CHICKEN
![]() | ユグドラシル (2004/08/25) BUMP OF CHICKEN 商品詳細を見る |
※衝撃度:一聴して心に受ける衝撃の強さメロディー・・・・・★★★★☆
歌詞・・・・・・・・★★★★☆
アレンジ・・・・・・★★★☆☆
衝撃度・・・・・・・★★★☆☆
スルメ度・・・・・・★★★★☆
キャッチー度・・・・★★★★☆
消費耐性度・・・・★★★★☆
完成度・・・・・・・★★★★★
スルメ度:何回も聴くことによって味わいが出てくるかどうか
キャッチー度:ギュッとリスナーの心を掴む力
消費耐性度:何回も何回も聴けるかどうか
完成度:一枚を通して見た時、作品としてどれくらい完成しているか
まさに、名曲のオンパレードっていう感じのアルバム。
かといってそれぞれの曲が主張しすぎることはなく、むしろ同じ方向を向き、一つの世界観を構築している。だから、完成度は五つ星。ホント、アルバムという形態を最大限生かした“作品”だ。
考えてみると、バンプにはそういう傾向が強いかもしれない。曲を貯めて貯めてしっかり煮詰めて一気に吐き出す。その際は、アートワークまでキチッとこだわり、一つの“作品”としての完成度の高いモノを世に出す。そういう不器用なようで真摯な音楽に対する姿勢が多くのファンを掴んで離さないのだろう。
疾走感溢れるメロディーと瑞々しい決意を描いた歌詞の化学反応が凄いことになっているキラーチューン「sailing day」、繊細な情景描写にただただ脱帽の「車輪の唄」、個人的にはバンプで1番好きな曲で、メロディーラインがせつな過ぎる「スノースマイル」。こんなもの凄い名曲が詰まっているこのアルバムにおいて特に光っているのが藤原の書く歌詞の鋭利さだ。
「人間という仕事を与えられて どれくらいだ/相応しいだけの給料 貰った気は少しもしない」(ギルド)
「どうにかまだ 僕は僕を 辞めないで生きている」(sailing day)
「おととい買った 大きな鞄/改札に引っ掛けて通れずに 君は僕を見た/目は合わせないで頷いて/頑なに引っ掛かる 鞄の紐を 僕の手が外した」(車輪の唄)
「このくらい寒い方がいい 本当の震えに気付かないで済む/不愉快も不自由も無い その逆も初めから無い」(太陽)
他の人が書けば、「どうせキレイごと。」と言い捨てられてしまいそうなことも、藤原が描けば物凄い説得力を伴う。それだけ言葉を操る能力に長けているのだろう。車輪の唄など、小説家かそれ以上か、というレベルだと思う。せつな過ぎる。それでいて美メロも書けちゃうんだから、凄い。
藤原の歌詞センスがこの作品でで一番爆発しているのはたぶん「ラム」だと思う。
「狂ったふりが板について 拍手モンです 自己防衛/それ流行ってるわけ? 孤独主義 甘ったれの間で大ブレイク」
「与えられた餌の味 解らないけど 先ず批評/美味い・不味いの基準は 隠れて読んだ週刊誌」
いきがっている青い人たちへの説教みたいな内容。生半可な気持ちで日々を送っている人には書けない。藤原にしか書けない。こんな詞。
もちろん、詞と同じくらいメロディーも素敵だ。
最初から最後まで聞けば“あなたの名曲”が見つかるはずだ。是非聴いて欲しい。
〔曲目〕
1. asgard
2. オンリー ロンリー グローリー (アルバムエディット)
3. 乗車権
4. ギルド
5. embrace
6. sailing day
7. 同じドアをくぐれたら
8. 車輪の唄
9. スノースマイル
10. レム
11. fire sign
12. 太陽
13. ロストマン
14. midgard
〔オススメ曲〕
4、6、8、9
(by toumeiningen)
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